丹波市お試しテレワーク ブログ

丹波市にお試し移住したテレワーカーさん達の、滞在中の体験を発信するブログ

田舎暮らしを考え始めたらお試しテレワーク②

お試しテレワーク開始

今回の目的は移住先地域の目星をつけることと物件探しです。丹波滞在中は出来るだけ仕事を減らし物件を見て回れるように時間を作りました。
町ごとに特徴が大きく異なるので、どこが自分たちに合う場所かがわからないうちは賃貸で住まう予定です。丹波市へ行く前に条件にあてはまる物件を探し、不動産屋さんへアポを取って準備を進めました。

 

1日目 農家民泊フラワーハウス宿泊

当日は夕方に丹波市入り。そのまま宿泊先の農家民泊兼シェアハウスのフラワーハウスへ向かいました。春日町大路地区は雑誌でよく見るキャリー焼き菓子店自然食農家レストランの三心五観鹿肉料理の無鹿などがあり、子育てもしやすいという評判も聞きました。興味深い移住候補地の一つです。

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農家民泊フラワーハウス

夕食は家主である花田さんと、 TURNWAVEの中川一家と一緒にいただきました。個々に用意されたお重箱が良い感じでした。私はコールラビのサラダかな?ジュノベーゼ和えがやみつきになりました。

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みなさんIターンUターン者でしかも気さく。
花田さんは狩猟をされる方とも親しいとのことで、夫は丹波の狩猟事情について熱心に聞いていました。息子は中川さんの娘さんと同じ年で一緒に走り回り楽しそうでした。リビングの水槽にいた亀をつついていたのですが、パクッと向かってきたのに驚いて、その後は絶対に水槽に近づかない姿も面白かったです。



フラワーハウスは昔ながらの民家をそのまま活かしたあつらえですが、壁紙に大胆な柄を使っていたり壁一面の黒板があったりと個性的で素敵な内装です。
あと、宿のロゴが色んな所で使われていたのが印象的でした。(テーブルクロスとかコースターとか、クッションカバーとか)話を聞くと、立ち上げに関わった方が用意してくれたりプレゼントでもらたったりと自然に増えていったそうです。花田さんの人好きされる人柄が伺えるエピソードでした。
お風呂、トイレ、キッチンの水回りは新調されていてとってもキレイなのも嬉しいポイント。また泊まりに来たいお宿でした。

フラワーハウスについてはTURNWAVEサイトの紹介記事がわかりやすかったです。

teiju.info

2日目 美味しい朝食と農業体験

朝食は花田さんお手製(多分そうだったと思う)。山名酒造の酒粕を使った粕汁が美味しすぎておかわりしたらお腹が苦しくなりました。

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食事が終わると、のんびり準備をして花田さんのご両親の畑へ向かいます。花田さんの車に付いていったのですが、田舎道から、すごい田舎道へ入り、ものすごい山道へ入っていった時はちょっと不安を感じました。
どうにか到着したら早速長靴と軍手を借りて雪が積もった畑へ行きます。大根やコールラビ、大きな白菜などを収穫しお土産としていただきました。帰宅して自炊するのは一週間先になるので心配でしたが寒さのおかげで野菜は美味しくいただきました。

収穫後はお母様の趣味部屋で手作りのおやつをよばれました。丹波布を織られており、息子は初めて見る糸車に夢中になっていました。ご両親も移住者ということで、たくさん話を聞かせていただきました。お話上手なお母様に魅了されすっかり長居してしまい、お暇したのはお昼前。庁舎へご挨拶に立ち寄り、みなさんにご挨拶。住まいづくり課の方も紹介いただきました。うっかりコートを畑に忘れてきてしまい、しょっぱなから届けてもらうというご迷惑をおかけしました。

話もほどほどに、次は7日間宿泊することになる青垣町丹波少年自然の家へ向かいました。

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収穫した野菜を嬉しそうに運ぶ息子と見守ってくれる花田さん

丹波布を織るために使う糸車に夢中の息子

丹波布を織るために使う糸車に夢中の息子

丹波市春日庁舎

丹波市春日庁舎


丹波少年自然の家に着くと門にイノシシ避けの網が張られていました。昨夜中川さんから聞いてはいましたが「あぁ、施設内は町の外。つまり山扱いなんだな〜」と猛烈に感じました。

チェックインすると、担当さんが「予定しているロッジはwifiが使えないから良かったらwifiが利用できる部屋へ変更するよ」との申し出がありご厚意に甘えることに。ガッツリ仕事がある夫には有難い配慮です。

丹波市少年自然の家

丹波市少年自然の家


荷物を運んだら、私は休む暇なく今回の目的である物件内覧へ。
今日は住まいるバンクの物件です。道の駅あおがきで待ち合わせをし、現地へ連れて行ってもらいました。担当の慎さんは借りる目線で物件を一緒に見てくださるのでとても心強い存在でした。こんな方が仲介してくれると本当に安心です。

また、道の駅は情報収集で今回何度か立ち寄りました 。お土産や買い物コーナーは小さめですが、インフォメーションのおばちゃんが親切でした。

道の駅あおがき

道の駅あおがき

 

3日目 3ROASTERYの珈琲

拠点を青垣町に移した私たちは、午前中をコーヒー焙煎所「3ROASTERY」でまったりと過ごしました。

コーヒー焙煎所 3ROASTERY

コーヒー焙煎所 3ROASTERY


こちらは初日に夕食をご一緒した中川家のマイクさんが営むお店です。 DIYで改装した店内は小さいながらゆっくり出来る居心地の良い空間でした。窓からの景色の抜けが最高でずっと見ていたくなります。丹波まで来るんだったら、窓から景色の見える所が良いなと思うようになりました。また、青垣町はパラグライダーが盛んで、窓からも飛んでいる姿が見えるそうです。盛んな理由として、パラグライダー競技の日本チャンピオンがいたり、フライト確率が高い土地だったり、アクセスが良いのがあげられるそうです。

3ROASTERY店主のマイクさん

3ROASTERY店主のマイクさん

 

3ROASTERYからの景色

窓からの景色が素敵だったのにちゃんと撮ってなかった

午後からは私と息子は氷上町の不動産へ出向き物件を見てきました。青垣から氷上への移動、そして物件のある山南町までの移動があるため、内覧が終わるとまぁまぁな時間になっていました。17時の夕食に間に合うよう急いで帰りました。 

 

4日目 親戚とランチ

この日も物件を一軒チェック。第一候補の物件でしたが湿気問題などで住むにはちょっと大変ということが判明し断念。内覧って大事だなーと痛感しました。その後は親戚の住んでいる市島町へ足を延ばしました。
親戚とキャンプリゾート森のひとときでランチをしながら移住のことを話すと、いきなりのことにびっくりしていましたが「ええところやでー。なんかあったら手伝うよ」と超ウェルカムムードで話が盛り上がりました。お墓参りの後、お寺の広場で走り回る息子。宿泊先でもそうでしたが、今回の滞在中のびのび遊ぶ姿がたくさん見られました。
このあと、市島製パン研究所や先日行きそこねたキャリー焼き菓子店など、行きたいところはいくつかあったのですが、仕事の都合で宿へ帰ることに。なんだか一日があっという間です!

走り回る息子

 

5日目 衣川會舘でコワーキング

青垣町の中心に位置する佐治地区では、佐治倶楽部というサークルがあります。

佐治倶楽部は、空き家・空き地等の活用を提案・実践する事により、地域再生やまちづくりを行う、地元丹波・学生・丹波以外の方々からなる空き家活用サークルです。 佐治倶楽部ホームページより引用       

衣川會舘はその活動の一環で生まれた空き家を改修した建物です。イベントなどが多数開催され、毎週木曜日はコワーキングスペースとして開放されているそうでお邪魔しました(利用前の確認がおすすめです)。

解放感抜群の高い天井に、重厚感のある古い建具が最高でした。無垢の床材は厚みのあるものを使っているそうで、スリッパをはかなくても足が冷えません。衝撃です!もし家を買うことになったら取り入れたいと思いました。というか、こんな所に住みたい!

衣川會舘

衣川會舘


建物をゆっくり見学してから暖房の効いた奥の部屋でひとしきり仕事をして、ランチはみんなで黒井屋さんの鍋焼きうどんを食べました。海老天と煮込みエビがダブルで入っていてなんとも豪勢なおうどんは寒い時期にぴったりの一品です。みかんもおまけにもらいました。黒井屋さんはうどん屋ではなくお宿で、蟹料理目当てに遠方から多くのお客さんが来るのだとか。今度ゆっくりお伺いしたいお店です。

コワーキングの担当をしている株式会社ご近所(一度聞いたら忘れられない名前がステキ)の恒松さんは大阪からの移住者でした。現在は行政のイベントの企画運営なども手掛けられているそうでその内容はとても興味深いものでした。

衣川會舘でコワーキング

衣川會舘でコワーキング

黒井屋さんの鍋焼きうどん

黒井屋さんの鍋焼きうどん

昼寝する息子

うまいことランチ中に寝てくれた息子

 

6日目 まだまだ続く物件巡り

この日は最後の内覧となります。一社でたくさん回れると楽なのですが、仲介を担当している戸建賃貸物件が一社一軒の勢いだったので一日に回れる件数が少ないことが難点でした。見せてもらった物件は状態・広さ共に良く、長い時間見させてもらいました。契約を進めようかなと思いながらのチェックでした。
ほとんどの不動産屋さんが、地域の子ども園まで連れて行ってくださり親切でした。

 

7日目 味噌づくりワークショップ

TURNWAVE主催の自家製手作り味噌ワークショップに参加しました。味噌づくりもさることながら、移住を検討している方や先に移住された方との交流が興味深かったので申し込みました。開催場所は春日町にある自然食レストラン三心五観です。

丹波市自然食レストラン三心五観

自然食レストラン三心五観

 

味噌づくり(内容を書くと長くなるので割愛)が終わるとランチをいただきました。私はふろふき大根がお気に入りで、出来るのであれば買って帰りたかったほどです。決して濃い味付けではないのですがどれも野菜の甘みがしっかりして美味しかったです。
参加者は同じような子育て世帯が多かったこともあり、話題は自然と医療や学校のことが多かったように思います。現在住んでいる加古川市医療機関が充実しているのであまり考えたことがなかったのですが重要な問題です。「こんなはずではなかった!」とならないように下調べと心づもりをしていく必要があります。とても有意義な情報交換の場となりました。

味噌づくり

夫婦で味噌づくりに挑戦

 

三心五観のランチ

三心五観のランチ

 

すぐに仲良くなる子どもたち

すぐに仲良くなる子どもたち

 

縁側に座る子供たちと先輩移住者さん

縁側に座る子供たちと先輩移住者さん


子どもが多いイベントでしたが、大きいお兄ちゃんお姉ちゃんが小さい子のお世話をしてくれて助かりました。子どもたちがわいわい寄ってくるとTURNWAVEの方が散歩に連れて行ってくださったりとサポートも万全だったので、みなさんの話をゆっくり聞くことができました。

 

8日目 チェックアウト

最終日は夫に予定があったので8時と早めにチェックアウトをしました。夫を福知山市まで送り届けた後、市島町の子ども園を見に行き親戚の家へ立ち寄りました。
帰りに三度目の正直と言わんばかりにキャリー焼き菓子店へ向かう予定でしたが、息子が爆睡してしまい断念。今回の丹波生活では近くて遠いキャリーさんとなりました。

 

丹波少年自然の家

一週間お世話になった丹波少年自然の家での暮らしについて。

丹波少年自然の家ロッジ棟

丹波少年自然の家ロッジ棟



今回は小さい子供も一緒ということで、TURNWAVEの方からうるさくてしも問題のないこちらを手配してくださいました。


施設は本館とロッジ棟に分かれており、私達はセンターロッジという管理棟に宿泊しました。既に書きましたが、ロッジ利用予定だったところを、仕事を配慮して管理棟のwifi利用が使えるミーティング室へ変更してくださったのです。丹波入りした日は雪が積もるほど寒く、ロッジから棟へのお風呂移動も大変そうだったのでとてもありがたかったです。

滞在中はテレビを見ない。(スイッチをいじりまくるのでコンセントを抜いたというのが的確)いつもより早い17時の食事。と、すごく健康的な生活を送りました。普段はしない朝の散歩では小川のせせらぎが聞こえて気持ちが良かったです。

 

センターロッジの様子

シーズンオフとあって利用客は私たちのみ。お風呂も食堂も独占状態でなんだか申し訳ないくらいでした。洗濯室は無料で使えるので嬉しい。しかし、外からしか行けないので、夜は寒い・暗い・怖いで行けませんでした。

センターロッジ

センターロッジホール

センターロッジホール

大浴場

施設の様子
 
部屋

部屋は冷蔵庫とテレビあるの8畳の和室。事前に電気ポットを貸し出してくれると聞いたので、コーヒセットとトースター持参で朝はパンと果物とコーヒーを部屋で食べました。全体写真を撮りそこねたのが残念。

部屋
 
食堂室と晩ごはん

食事は丹波へ来る前に予約手配が必要で、私達は夕食のみを注文。病院食のような感じでした。美味しかったです。食堂室の給湯ややかんは自由に使ってよいとのことで、電気ポットがなくても不自由はしません。

食堂の様子

 

 雪かき

丹波市の中では一番寒い青垣町。年に何度か雪かきが必要になるそうですが、冬中ではないようで少し安心しました。

雪かき

雪かき

施設前を雪かき

 

息子「アヒル」と「カモ」を覚える

本館前の池にはアヒルとカモがたくさんいます。車も人も全く怖がらないので通行が大変だと職員さんが言っていたのが面白かったです。

本館前の池
ロッジ

泊まることがなかったロッジです。こちらにはミニキッチンが備え付けてあったので簡単な自炊はできそうでした。

丹波少年自然の家ロッジ

ロッジ


 

お試し移住を終えて

家も大事だけど地域も大事

今回の来丹で住まいに関する価値観が少し変わりました。以前は住む家(建物)重視でしたが、住む地域も大切だと感じるようになりました。現状はご近所付き合いも少なく気にしていなかったことです。何かが変わる予感がします。

 

思い込みが吹き飛ぶ

青垣町丹波市の中でもダントツに寒いことから当初候補地には上がっていませんでした。どちらかというとここは避けようと思っていたところです。ですが、青垣の取り組みや町のコンパクトさに惹かれ現在は有力な候補地となっています。実際に行ってみないと絶対に気づけなかったことです。

 

百聞は一見しかずと言いますが、まさにその通りでした。とても良い経験をさせていただき感謝しています。

移住や田舎暮らし、環境を変えたいと思った方は是非試していただきたい企画です。まずはTURNWAVEへの相談からでも素敵な出発になると思います。